信じようと、信じまいと―

Log >>Nameless-3

9 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/24(火) 23:03:16 ID:jcayyinJ0
信じようと、信じまいと―

変な夢を見た。
国中の火山が噴火し、各地で地震が起こる。
逃げまどう人々、崩壊する建物。
―大西洋沖合の海底から発見された石板にそう記されていたという。

信じようと、信じまいと―
10 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/25(水) 01:23:52 ID:F3k6mHfh0
信じようと、信じまいと―

ハンバーグ、メンチカツ、餃子、ミートボール、コンビーフなど。
これら肉を加工した食品を、1日1回以上食べたとする。
計算上、29年に1回の確率で、
人肉が混入している。

信じようと、信じまいと―
12 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/26(木) 09:01:36 ID:B0UVWVkh0
信じようと、信じまいと-

『ねじれ』と呼ばれる不特定の現象がある。時間と空間がねじれているのだ。
ねじれ同士が繋がって離れた場所に一瞬で移動することもあれば、
ねじれの入り口と出口は同じ場所だが、通過したときには一瞬で5年の歳月が流れていたりする。

しかしもっとも恐ろしいねじれは、通過したときに時間も空間も変化しないが
通り過ぎた人が『変わって』しまうものだ。
生物学的な面や記憶などは同一人物でも『内面』や『性格』が全くの別人になってしまうらしい。
『彼ら』はなぜか時々意図的に『意味不明』なことを隠れて行おうとするという。

あなたのまわりに、突然『人が変わった』ようになってしまった人はいないだろうか?
その人は本当にあなたの知っている『その人』なのだろうか?
『ねじれ』は、本当に単なる物理現象の一種なのだろうか?

信じようと、信じまいと-
18 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/28(土) 22:38:02 ID:aw94ZKkO0
信じようと、信じまいと―

ある少女がミナミという男性に恋をした。その理由は彼女曰く、
彼が自分の右手を一心に愛撫しキスをし続ける夢を見たからだという。
彼女の恋は実り、かくして二人は結婚することとなったが、彼らには子がなかった。
訝しく思った友人達が理由を尋ねるのだが、彼女は多くを語ろうとはしない。
ミナミ氏と言えば、傍らでいつもその手を愛しむように撫でていたという。

信じようと、信じまいと―
22 名前: ◆ldIBuAcZTY 投稿日:2005/05/29(日) 14:40:40 ID:pDLAdOqH0
信じようと、信じまいと―

ある日曜の午後、ドイツの小さな村に国歌斉唱が響いた。
村人たちは辺りを見渡したが、不思議なことにそれを歌う集団の姿が見当たらない。
すると、一人の少年が「ここから歌が聞こえているよ」と言って、
村の広場にある大きな井戸を指さした。荘厳な歌声は確かにそこから聞こえていた。
23 名前: ◆ldIBuAcZTY 投稿日:2005/05/29(日) 14:41:17 ID:pDLAdOqH0
信じようと、信じまいと―

ある日曜の午後、兵庫県に住む男性が自宅のベランダで、空に奇妙な『雲』を見つけた。
周りの雲が風に流されていくにも関わらず、その『雲』はまるで生き物であるかのように、
空を不規則な方向に移動していたのである。男性はずっとその様子を観察していたが、
しばらくすると『雲』は降下していき、山陰に隠れて見えなくなってしまったという。
24 名前: ◆ldIBuAcZTY 投稿日:2005/05/29(日) 14:42:00 ID:pDLAdOqH0
信じようと、信じまいと―

ある日曜の午後、ニューヨークのアパートで男の自殺死体が見つかった。
そして、机の上の遺書にはこう記されていた。「僕は大変なことをしてしまった。
メアリーを、妻のメアリーを消してしまった。消してしまったんだ!」
…しかし、そんな女性は存在しなかったのである。男は狂っていたのか。それとも…
26 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/29(日) 21:08:36 ID:SgvNAtz/0
信じようと、信じまいと―

1990年代、F県の女子中学生の間で「ゴルデンタ」というチェーンメールが流行した。
手紙交換に興じて授業に集中しない生徒が増えたために、学校はこれを禁止して
手紙の出所を調べたが、何故か特定できなかった。さらに、文面にある片仮名で書かれた
呪文のような言葉は、一介の中学生が知る由もないサンスクリット経典からの抜粋だったことが分かった。
34 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/03(金) 17:17:32 ID:KIEOLDFV0
信じようと、信じまいと-

ハオリムシという生き物をご存知だろうか。磯などに生息し、
ほかの生物からの視線を感じると殻に閉じこもり、防御態勢をとる。
そしてこのハオリムシ、どんなに海が荒れても平然としているが
台風が通過する際、台風の目に入ったときに防御態勢をとるのだ。

信じようと、信じまいと-
41 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/04(土) 06:14:36 ID:4AVnjYPI0
信じようと、信じまいと―

最近、私の母親が鏡で自分の目ばかり見ている。
私が何故、目を見てばかりいるのかと尋ねると、
しきりに目の中に笑っている人の顔があると言うのだ。
気のせいだろうと私が母の目を見るとそこには10年前に行方不明となった叔父が映っていた。
43 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/05(日) 18:00:36 ID:7UG/9AD60
信じようと、信じまいと―

24枚取りの使い捨てカメラには、時折一枚多く撮影できるものが紛れ込んでいる。
だが、決して25枚目の写真を写してはいけない。
24枚取りの25枚目、即ち『本来そこに存在し得ないもの』は
被写体、ひいてはその場に自分と同じ特性を持つものを無数に引き寄せてしまうからだ。

信じようと、信じまいと―
44 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/05(日) 18:22:30 ID:7UG/9AD60
信じようと、信じまいと―

千葉県袖ヶ浦市のとあるマンションの一階に住む佐藤さんのもとに、ある朝警官が訪れた。
何事かと身構えたが、用件は『箒とちりとりを貸して欲しい』という些細なものだった。
佐藤さんは警官たちに箒とちりとりを貸し、彼らは不自然なほど綺麗にそれらを洗って返した。
マンションで飛び降り自殺があった事を佐藤さんが知ったのは、警官が帰った直後である。

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45 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/06(月) 01:13:08 ID:uPlVjUFq0
信じようと、信じまいと―

1916年。イーディス・オリヴィエはイギリスのエイヴバリーを車で移動中、巨石を通り抜けた向こうに祭りの光景を見た。
薄暮と雨の中、船の形をしたブランコや群衆が松明に照らされているのが見えたという。
それから何年もして、オリヴィエはエイヴバリーの祭りが1850年に廃止されているのを知る。
更に、通り抜けた巨石も19世紀に入る前に消失していたという。
46 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/06(月) 01:20:41 ID:uPlVjUFq0
信じようと、信じまいと―

父親と狩猟旅行に連れられていた少女が3人、父親とはぐれ暗闇をさまよっていた。
やがて、前方に明かりが見え、暫く歩くうちに一軒の田舎家を捜し当てた。
カーテンのない窓越しには暖炉の炎が友好的な光を放ち、老夫婦がその前に腰掛けていた。
―前触れも無く光景全体が消えた。老夫婦、暖炉、家全てが跡形もなく。少女たちはまた、暗闇の中に立っていた。
47 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/06(月) 01:52:00 ID:uPlVjUFq0
信じようと、信じまいと―

終戦まもない頃。ギリシャ南部を飛行していた飛行士のウィリアムは嵐雲に見舞われた。
だが、ウィリアムにはコリント運河からアテネの灯を見るまでの記憶が無かったという。
その後の記録で、同名の男がほぼ同じ航路で撃墜されていた事が分かった。
コリント運河を渡ったのはどちらのウィリアムだろう?

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>>27
漏れが書いたのが2つ入ってた。選んでくれてありがとー
49 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/06(月) 20:52:44 ID:1MB2Np0F0
信じようと、信じまいと―

某国、軍事組織情報部の話。
ある最新型情報衛星が無事軌道に乗り、性能を確かめるために地上の画像を試写することになった。
適当に決めた地点を撮影し、程なく画像データが送られてきた。
そこには平和そうで近代化した町並みが鮮明に写っており、関係者一同は衛星打ち上げの成功を確信した。
しかし、喜びに溢れるその場を一人の叫びがこだました。
「おかしい。撮影された場所の緯度経度は太平洋のど真ん中を示しているぞ」
ただの機械の故障なのだろうか。それとも………

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50 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/07(火) 19:33:57 ID:6rEWDdUV0
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指を組んでみてください。利き腕の指が上になりますよね。僕もそうです。
え?利き腕と反対の指が上になりましたか。それは大変ですよ。
あなたは鏡の世界から誤って来てしまった人間です。夜中に、灯りなしで鏡を見るのはやめましょうね。
さもないと、鏡から鉤爪の生えた手が飛び出してきて、頭を握り潰されますから―

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54 名前:♯クラウド 投稿日:2005/06/08(水) 22:08:58 ID:1hVLaBEf0
信じようと、信じまいと―

ある日、スウェーデンのあるアパートに住む学生は自室からぼんやりと外の景色を眺めていた。
そのとき、空に浮いていた雲のひとつが急降下し、
視界の中の公園をかすめるとすぐまた空の中に帰っていった。
その後しばらく経ち、学生は、その日公園で何人もの行方不明者が出たのを知った。

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55 名前:クラウド 投稿日:2005/06/08(水) 22:10:27 ID:1hVLaBEf0
信じようと、信じまいと―

太平洋上空。カレンド一家は家族旅行のためつかの間の空の旅を楽しんでいた。
離陸から数時間後、一人息子のケニーが窓の外を指さしこういった。
「ママ、天使さまだよ」
言われた母親が窓に目をやると、ぎょっとした表情の男が、
背中に生えた羽をばたつかせてどこかへ飛んでいくのが見えた。

信じようと、信じまいと―

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